6400週の過ごし方

老後のために今を生きていませんか

老齢年金の見込み額を確認するだけでいい

一般的に、年金を老後資金の主軸にするのであれば、自分の老後資金を把握するには、まずは年金額をしっかり把握するのが一番です。

 

「年金定期便」というはがきが年に一回届いています。しっかりごらんになったことはありますか?導入当初は非常に不親切で分かりにくいと思っていましたが、いまはとてもわかりやすく簡潔に記載されています。

 

届いたはがきをめくって、3.の老齢年金の種類と見込み額 赤丸のところを見る。

 

ここを見る!

さあ、あなたはこの金額で生活できそうでしょうか?

細かいことはともかくここまでできただけで、ずいぶん具体化されませんでしたか?

 

私は初めて自分の年金額を直視したとき、恐ろしくなりました…。

 

そんなものは捨てたという方、来年のお誕生日を待つか、年金ネットでさらに詳しく確認する方法があります。私も最近ほったらかしなので、次回で確認してみようと思います。

 

自分の年金受取予想額をご存じですか?

本当はもっと夢のある話から始めたいところなのですが、その前に不安を払拭してからのほうがもっと楽しい人生設計になると思いますので、シビアなお金の話から始めたいと思います。

 

国民年金と厚生年金の受給予定額を「おおよそ把握している」と答える人は約40%前後と言われています。この背景には、年金制度が複雑で、特に国民年金と厚生年金の組み合わせや受給額の計算が難しいことが影響していると考えられています。

そうであるのに、厚生労働省の調査では約8割の方が、老後の生活設計は年金に頼ると回答しています。4割の方が年金額を把握していないが、頼るものはそれだけ、という状況だということです。

 

「こんな年金額では生活できない」と訴え、かなりの節約を強いられたり、体を痛めながら働かざるを得ない高齢の方の姿が報道されることがあります。

しかし、年金額は急に減ったわけではなく、それぞれの掛け金から、貰える額は決まっており、この制度が急に変わった訳でもありません。貰ってみたらこれだけしかなかった、という現実なのです。

 

社労士受験生時代には、国民年金法、厚生年金法には泣かされました。泣くほど勉強しないとわからない制度なので、これを勉強して・・・・というのは合理的ではありませんから、まずは自分に関わる部分の制度をしっかり見てみる事から始めるのが簡単です。

 

何かとマスコミに叩かれ、悪い点ばかり報道されがちではありますが、日本の社会保険制度はそう悪いものではなく、私としては世界に誇っても良いなかなかいい制度ではないかと思っています。年金制度のご紹介はまた、ということにして、自分の年金額を把握するために非常に簡単で良いものがあります。「ねんきん定期便」です。

 

ちょっと長くなりましたので、ねんきん定期便そして、年金ネットの利用を次回のお話しにしようと思います。

 

 

 

 

 

年金だけでは老後資金は足りないのか?①

ここからは、私たちが今から死ぬまでをどう生きて、どうお金と付き合っていくのか、の具体的な話をさまざまな角度から考えてみたいと思います。

そもそも老後2000万円問題の発端となったものは、『金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理 』において、老後の30年間で役2000万円の資金が不足する、と発表されたことでした。こちらをどう読み解くかということは、インターネット上に様々な解説がされておいますので、私からの解説は割愛します。様々な解説、と書きましたが、老後資金については画一的に考えられるものではなく、個人を取り巻く状況により全く違ったものになるため、この報告書の内容そのものが直ちに自分に当てはまるわけではありません。

 

しかし多くの人達が不安に駆られ、大きな話題となったのです。おそらく、この話題について不安になった人の多くは、この報告書を隅々まで読むことはしておらず、主にTVや雑誌の報道(多くは不安を煽るもの)を見聞きしたもので、自身の受け取れるであろう年金額をはっきり把握せず、将来の資金設計を行ったことのない方達であったであろう、と思われます。

 

不安はビジネスに繋がります。のちに改めて書きますが、退職金を投資し老後資金に当てようと言ったセミナーなどがこれに当たると思います。もちろん全てが悪徳業者ではないのですが、中には騙されたり、退職金を失ったりする話も聞かれます。

 

人生のお金の配分を可視化することで、人生は豊かになると私は思っています。

そのために自分自身の老後資金と生活の計画をぼんやりでも良いので、一度思い描いてみることはとても有効になります。

 

とは言っても具体的にどうしたらいいの??という話はまた後日に。

老後の不安に振り回されないで、大切な今を生きるために

みなさんはじめまして、凛音と申します。

 

昨今、テレビやネットでは、超高齢化社会を迎えた日本の老後問題がやにわにクローズアップされ、不安を煽るような情報が本当に多くなったと感じています。

老後資金の2000万円問題、介護事業の人手不足や認知症の問題、孤独死が毎日のように報道され事実とも事実でないとも取れるような報道がなされています。

 

例えば、老後2000万円問題だけ考えても、この数年で突然そんな事態になったわけではありません。年金の金額はずっと以前から変わっていませんし、支給年齢が後退したとは言ってもそのぶん、会社で長く働ける制度が設定されました。孤独死は今に始まったことでもなく、過去から起こってきたことであり、たとえどんなに大家族だったり、お金持ちであっても、タイミング次第で、死ぬときは一人で死んでいくのだと私は考えています。介護事業の問題は、きっとロボットやテクノロジーの変化、移民制度などで解消の方法が検討されていくでしょう。

 

不安を煽ることで商売につながるために、こういった多くの報道はなされているのかもしれません。不安を煽られて、せっかく元気に生きている今を、老後のために、死ぬ日のための貯蓄や保険にウエイトを置いて生きることは、せっかくこの世に運よく生まれてきたことを無駄にしてしまいます。

いくらのお金が準備できていれば良いのか、そのお金をどうやって作るのかをしっかりと自覚し、計画し、そして生きている今、大切にすべきものにお金を使って有意義に生きてほしいと思い、このブログを開設しました。

 

そうは言っても私も不安に駆られながら生きている一人です。

私は社会保険労務士、FPの資格を持っており、日本の社会保険制度の素晴らしい細やかさを知っている反面、非常にわかりにくいために、多くの人が無用な不安を抱え、個人にマッチしない保険に振り回されている状況であるように感じています。

私自身もまだまだ不安に駆られることもあり、自分自身の状況も整理する意味も含めてこのブログでみなさんと一緒に人生とお金のことを考えていきたいと思います。

日本の社会保険制度は非常によくできており、民間の保険に頼らずとも賄える部分が多くあります。この点をみなさんにご紹介し、学んでいただいて、そしてみなさんが無駄のないご自身のオーダーメイドの保険契約、人生を豊かに生きるための資金計画を作って行ってもらえるようなブログにしたいと考えています。

どうぞよろしくお願いいたします。